分娩台の上でのたうち回るわたし。自分がこんなにも痛みに弱いとは!情けない限りです。
子宮口がいよいよ8センチ〜全開となり、いきんでも良いことに。
腰が痛いわたしは仰向けになることができません。横向きでいきみますが、なかなか生まれません。そこで助産師さんからのアドバイスにより、うつ伏せになってバランスボールを抱きかかえる姿勢になりました。しかしこれでもダメ。
あかちゃんが苦しみながら産道を進み、すぐそこまで来ているというのに、母であるわたしはうまく産んであげることができません。「ごめんねぇ。お母さん、ヘタレでごめんねぇ。」情けない母です。
わたしを元気づける夫の声が聞こえます。その夫の手を力いっぱい握ります。指の骨が折れてもおかしくないくらい思いっきり。
気づいたらいつの間にか先生も来ていました。腰が粉々に砕けそうなほど痛いけど、覚悟を決めて仰向けになりました。しかし、何度いきんでもあかちゃんは出てきません。いきみが足りないのか…。ヘタクソなのか…。
先生が「お手伝いをしますね」と言うのが聞こえました。吸引するようです。
助産師さんは私のおなかを押します。
会陰切開するのが分かりました。
みんなに応援されながら(?!)何度かいきんだ後、夫が「ああ!あかちゃんが見えてきた!ほら見て!もう少しもう少し!」と叫びました。最後の力をふり絞っていきみました。
そして…泣き声が!!!1月9日、20時08分。愛しい我が子の誕生です。3074gの元気な女の子です。
なんというか、『夫と病院のみなさんに産ませていただいた』感じの情けない出産ではありましたが、それに引き換え元気に生まれてきた我が子のたくましこと。ヘタレの母に似ないで、強い子に育ってね(笑)
その後、生まれてまもない我が子を胸に抱きました。小さくて温かい我が子。ついさっきまでおなかの中にいたなんて。この子の誕生の瞬間を夫と一緒に迎えることができて、本当に良かったと思います。
しばらくしておっぱいをあげました。生まれたばかりだというのに「おっぱいを吸う」ことができるんですね。これが動物の本能なのでしょうか。目も開いていない我が子が自分のおっぱいを吸っている姿に胸が熱くなります。なんとも愛おしい存在です。
この日は母娘一緒のベッドで休みました。
やっと会えたね。ずっと待っていたんだよ。これからもどうぞ末永くよろしくね!
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