地震から22日目の4月1日、わが家に四国ガスのかたが見え、待ちわびていたガスの復旧がかないまいした。
四国ガスのかたは、礼儀正しく、そして明るく挨拶をし、帰る際には「今夜はお風呂に入ってゆっくりしてくださいね」と笑顔をむけてくれました。ガスが使える喜びに加え、親切に接してもらった嬉しさで、とても温かい気持ちになりました。
彼も、よもや自分が遠く離れた仙台市のガス開栓の仕事をすることになろうとは思っていなかったでしょう。慣れない土地でのお仕事で思うようにいかないこともあるでしょう。作業期間中はご自身も不自由な生活を強いられていることでしょう。そんな彼に、もっときちんと丁寧に感謝の気持ちを伝えればよかったと、ちょっと後悔しています。
最近よく「それぞれができることをやる」というフレーズを耳にします。わたしもその思いは同じです。何かしたい、しなければと思います。
しかし、ただ漠然と「できることをやる」では結局何もせずに終わってしまいそうなので、わたしには具体的にどんなことができるのか考えてみました。
まずは、入浴方法の見直しです。
報道にあるように、下水の浄化センターは今般の地震で大きな被害を受けました。下水が処理しきれずにマンホールからあふれ出たところがあるそうです(多賀城では一時120ヶ所にも上ったそう)。
私は、水道と電気の復旧後、鍋2つ分のお湯で体や髪の毛を洗っていました。ガスが復旧した今、浴槽にお湯をはったりシャワーを使用したりと、お湯の使用量は格段に増えるでしょう。使用量が増えるということは下水量が増えるということ。下水逆流が脳裏をかすめます。
そうはいっても、入浴をやめることは正直できないので、お風呂のお湯を大切に使うことを心がけたいと思います。
具体的には…
(1)体や髪の毛を洗う際、お風呂にはったお湯で流します。シャワーは使いません。
(2)残り湯を必ずお洗濯に使います。(これまでも残り湯を使うことはありましたが、ホースを出したり片づけたりするのが面倒で、なかなか毎回というわけにはいきませんでした。)
(3)毎回浴槽にお湯をはらずに、シャワーで済ませる日を設けます。その場合、お湯を流しっぱなしにせず、こまめにお湯を止めます。
わたしがお湯を大切に使うことで、誰かの助けになるわけではありません。しかし、少なくとも迷惑をかけることは多少なりとも避けられるのではないかと思うのです。自分は快適なお風呂生活を送り、浄化センター付近の住民のかたは下水逆流におびえた生活を送る…。そんなことは避けなくてはいけませんから。
わたしには、多額の義援金を寄付することはできません。がれき撤去や支援物資運搬のお手伝いに行くことも、今のところできそうにありません。
そんなわたしに今できることは、自分の生活を見直すこと。まずは、そんな小さな一歩から、地震と向かい合っていきたいと思います。
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